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For No One

パリ、東京、ニューヨークでの思い出話や日々思うことをつらつらと書いていきます。

夏のはじまり

ブログの改行って難しいなあ。と思う今日この頃。日々勉強です。

 

日本ではゴールデンウィークが終わり、これからジメジメ梅雨に突入するけど、フランスに居た頃は「テニスのフランスオープン(Roland Garros)」と「カンヌ映画祭」に夏の始まりを感じていた。

最近は錦織さんの活躍のおかげでフランスオープンの話は耳にするようになったけど、当時は通っていた中学が会場の隣だったので、もろに実感できた。

日本でも日が長くなったなぁ、と思うようになったけど、フランスはそれどころではない。夏はヘタしたら夜は10時くらいまで明るくなるのだ。

それに拍車をかけるのが、夏時間。Daylight saving timeとはよく言ったもので、ただでさえ日が長くなるのに時間を一時間進めるものだから、体感的に日照時間が一時間長くなる。

おかげで小さい頃、7月14日の革命記念日エッフェル塔に打ち上がる花火を観たことがない。もう寝てる時間に始まるんだもの。

ブラインドをぴっちり閉めても漏れてくる日中のような光を見て、少し悔しい思いをしながら寝ていたのがまだ記憶に残ってる。明るいうちに寝るのは、何か損した気分だった。

一年で一番日が長い夏至、6月21日は、フランスではFête de la Musique=音楽の日。その日は町中にバンドやコーラス隊が繰り出し、そこら中が歩行者天国になってみんな思い思いに音楽を奏でる。街中がお祭り騒ぎになるその日を毎年楽しみにしていて、学生時代はセーヌ川沿いのSt Germain Des Presに繰り出した。

その一環で初めて聞いたゴスペルで、クワイアの人が次々とトランス状態になって髪の毛を振り乱して叫びまくるのを見てドン引きしたけど、まさかその十数年後自分が歌うことになるとは。

 

その反面、冬はその分日照時間が異様に短くなる。朝は10時くらいまで明るくならないし、5時には日が落ちている。だから登校するときも、帰宅するときも暗い日々が数ヶ月間続く。そして冬時間なので余計暗くなるのが早くなる。

昔聞いた話だと、冬は自殺件数が増えるとか。日本の冬と違って太陽が出る日がとても少なく、全体的にグレーな印象なので、無理はないと思った記憶がある。

でも私は、それはそれで好きだった。

キンと冷えた朝、白い息を吐きながら暗い街中を歩いて学校へ行くのが、なぜか少し悪いことをしている気になってワクワクした。帰宅するときも同じだ。パリの街並みは、誰がなんといっても絶対的に曇りが似合う。グレーが似合う街だ。

当時は幼かったからワクワクしてたけど、雨が降るだけで会社を休みたくなるほどブルーになるカメハメハ大王になってしまった今は、フランスの冬は越せないかもしれない。

 

なにはともあれ、もうすぐ夏。