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For No One

パリ、東京、ニューヨークでの思い出話や日々思うことをつらつらと書いていきます。

突然の出来事

妊娠までの経緯を絶賛回想中だけど、これを書かないと進めない気がするので最近の出来事を書こうと思います。

前職は派遣だったが、とある経営大学院で働いていた。そこには英語プログラムがあり、世界中(と言っても主にアジアだったけど)から学生が来る。私は彼らのインターンシップ先や就職先を見つけるサポートをするキャリアチームに所属していた。

私自身大学院を通してフランスから日本へ戻ってきて、インターンシップ先に就職したので、派遣なのにそのときの経験を生かすことができたのはラッキーだったと思う。10年間以上アパレル一本でガツガツ働いてきたので、路線を変更するために派遣という道を選んだけど、このまま教育畑で続けることもできそうだな(続けたくないけど)、と思った。

先日、その大学院の卒業生が亡くなった。

状況を把握するのにも時間がかかった。F⚫︎cebookで共通の知り合い(主に卒業生)がやたらと彼の写真を投稿していて、ある教授が彼について意味深な投稿をしていて、まさか…と思い本人のページへ行ったら、友人が代理で彼が先日スノーボードの事故で亡くなったことをコメントしていた。

信じられなかった。というのは、彼は家が近所で、見かけることが頻繁にあり、彼が亡くなる数日前にも商店街で見かけたばかりだったからだ。

 彼とは飲み会の後に一度一緒に帰ったときに話しただけで、特に仲良くしていたわけではないけど、学校(=勤務先)で会うたびに気さくに話しかけてきた。一度会った人の顔と名前は忘れない、実業家タイプの人だった。

情熱の赴くままに生きるような人で、触るとピリッとしそうなほど常にエネルギーを120%放出していた。彼のSNSページを見る限りでは、死を宣告されるほどの難病を乗り越えた経験があるようで、それで余計「今を生きる」オーラが強かったんだと思う。

そのオーラに近づくとなんとなく私の心がざわついてしまうので、街中で見かけてもわざわざ引き返したりそのときやっていることを中断してまで声をかけに行くことはしなかった。

最後に見かけたときも、そうだった。

彼が亡くなったことがわかったとき、咄嗟に「あのとき話しかければよかった」と思ったけど、果たしてそうだろうか、と時間が経った今では思う。そこまで仲良くなかったし、そこで世間話をした思い出を作っていたところでこの空虚感は変わるわけではない。

ただただ、先日あの肉屋の前で電話していた彼が今はもうこの世にいない、という事実を考えるとやりきれなくて夜寝られなくなる。

彼は友人数名とスノーボード旅行へ行っていて、その日は単独で行動していたらしい。木にぶつかって胸を強打して倒れているところを、別のスノーボーダーが数時間後に発見して、病院に搬送されたときにはもう亡くなっていた。

まだ小さい娘2人と奥さんのことを思うと、本当に心が痛むのと共に、毎日が奇跡だということを、改めて思い知る。

心からご冥福をお祈りします。