読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

For No One

パリ、東京、ニューヨークでの思い出話や日々思うことをつらつらと書いていきます。

ボナネ

Bonne Année(Happy New Year)ということで、年が明けてから大分経ってしまったけど、新年にまつわる思い出。

フランスは色々な国と陸続きで、父は運転が大好きなので、
それはそれはたくさん旅行をした。
一日10時間運転するのも苦にならない父は、
ヨーロッパをほぼ一周したのではなかろうか。
イギリスも、フェリーに車を乗せて行ってたし。

だから色んな国で年越しを経験したけど、
私は小さかったのでほとんど覚えていない。
そもそも車が苦手だったので、旅行は苦痛以外の何でもなかった。
真冬でも窓を数cm開け、そこから鼻を出してクンクンと犬のように呼吸をしないと、
間違いなくオエオエになっていた。

それがある日突然、移動中知らないうちに寝てしまい、
目が覚めたら車の窓を閉めた状態で息をしていた。
そこからは旅行が比較的嫌じゃなくなった。

旅先の新年で一つ覚えているのが、イタリアだ。
当時住んでいたアパートの大家さんがイタリア人で、
地元では山を持つ大地主で、その山から大理石が出たものだから
大理石でできた豪邸に住んでいた。

そこはムツゴロウさんがプロデュースしたんじゃないかというほど色んな動物が共存しており、猫15匹くらい、犬4,5匹、ヤギ、ニワトリ、ウサギなどが、普通に家の中をウロウロしていた(気がする)。
私がソファーで寝ていると、猫が全員私の上に乗っかってブランケット状態になっていた。
猫アレルギーの私が鼻水と涙でぐちゃぐちゃで猫まみれになっている写真がたくさん残っている。

その大家さんの友人宅で年越しディナーをしたときのことが、
なぜか記憶に残っている。

知り合いが狩りでゲットしたというハトを食べていたら、
弾丸が出てきたりしたからかもしれない。

たらふく食べて、大人はたらふく飲んで、踊ったりしているうちに年が明けた。
そうしたら何を思ったか、家主がいきなりグラスや皿を窓から放り投げだしたのだ。
開けた窓から覗いてみると、他のマンションの人たちも色んなものをポイポイ投げている。
みんな気が触れたのかと思ったが、その地域(それともイタリア全国なのかな?)の伝統で、年が明けたらみんな好きなものを窓から投げるそうだ。

前年は、シャワールームの土台を投げ捨てたらしい。

新年に浮かれて街中をフラフラしていたら、死亡する確率がとてつもなく高いということだ。おそろしや。

 

パリのシャンゼリゼでは、年が明けた瞬間に誰とでもキスをしていいという意味不明のルールがあり、それを目当てに出かける変態が多いということで、私は一度も行かなかった。

 

そんなこんなで、他にもエジプトやアメリカなど色んな国で新年を迎えたけど、
私はやっぱり日本の穏やかなお正月が大好きです。初詣さいこー。