For No One

パリ、東京、ニューヨークでの思い出話や日々思うことをつらつらと書いていきます。

やーめた

友達は少ないけど、自信を持って「心の友」と呼べる友人が数人いる自分は恵まれていると思う。

 

20年来の友人Mは、日本で生まれ育ち、ずっと自分がほかの人たちと同じだと思っていた。
それなのに、周りになじめなくて、だんだん自分は「周りと違う」のかも、と思いはじめた。
そこから色々考えて経験して、現在に至る。

 

私は、6歳のときにフランスへ行って必然的に「周りと違う」ことを自覚した。
表面的になじんでいても、自分に違和感を覚えていた。
そこから色々考えて経験して、現在に至る。

 

私は日本で育っていれば違ったのに、と思っていた。

 

でも、多分そんなことはなかった。

育った環境の中で芽生えて育まれる感性や価値観はもちろんあるだろうけど、
DNAのように兼ね備えた人間性が占める部分は大きい。

同じ経験をしても、習得するものは人それぞれだし、経験に左右されない価値観を持っていればそんなの関係ない。

 

日本の「群れる」性質になじめなくて、集団に同調するために保身に見えて実は自分を犠牲にすることに拒絶感を覚える、というのは、Mも私も同じだった。

きっと私が日本で育っていても、それは変わらなかったんじゃないかと思う。

あるいは、自分を偽り続けて苦痛な日々を送ることになっていたかもしれない。

 

Mにも、フランス人のママ友にも、「無理する必要は全くない」と言われて、救われた。

 

だから、無駄な時間とエネルギーを費やすの やーめた。

 

大切なものだけ大切にして、進んでいこう。