不妊治療経験者の友人は、何年間も治療をしたのに結局実らなかったにも関わらず、快く自分の経験を包み隠さず話してくれた。
治療の手順。通う頻度。料金システム。治療中の心の動き。
私には想像もつかないような辛い思いをして、目の玉が飛び出るような高額を投資して、それでも授からずに治療を続けている人たちと同じ場所に通うこと。
仕事を辞めてしまうと治療のことばかり考えてしまうから、妊娠するまでは仕事は続けたほうがいいこと。
毎回凹んでいたらキリがないから、ある程度距離感を持って治療に挑むこと。授からなかったときの心の切り替え方を考えておくこと。
待ち時間が長いので、覚悟しておくこと。
その友人は体の限界がきたので治療はやめ、養子縁組に切り替え、数年間の手続きを経てもうすぐ赤ちゃんが家に来ることになっている。本当によかった。
彼女が通っていたクリニックが、強い薬で無理矢理卵を増やしたりしないし、あまり大きくないので「工場」感が無く対応が良さそうだったので、そこに決めた。やっぱり知っている人が経験している場所のほうが、こういう場合は特に心強い。
初診だけはネット予約制ということで、行けたらすぐに行こうと思っていたのに、予約が取れたのは2ヶ月後。話は聞いていたけど、やっぱり需要が高い治療なのね。(供給が少ないという言い方もある)
たまたま自分の39歳の誕生日に初診の予約ができたので、これも何かの縁だと思った。その前に結婚以来初めて夫と2人でフランスに住む両親に会いに行く予定だったので、その時に自分の親には治療のことを話しておこうと思った。
A suivre.