For No One

パリ、東京、ニューヨークでの思い出話や日々思うことをつらつらと書いていきます。

漢方診察

前回の続き。

 

漢方を処方してくれる内科の先生に、ちょっとこれじゃ足りなくなってきた感じがするのですが…と話したら、後輩で漢方治療をしている婦人科の先生がいるということで紹介状を書いてくれた。

漢方診察は予約が必要だったので、すぐに予約して行ってみた。

予約したのに、一時間待ち。

ま・まあこの程度は不妊治療で慣れたし大丈夫。

先生は、一目見て「合わないな」と思ったが、「漢方診察をする婦人科の先生」というタイトルには代えられなかった。

診察は問診と、手のひらを足の裏をじっと見つめられたり、舌を見られたり、お腹をごにょごにょされたりした覚えがある。

「食べ物残ってますね、消化できていませんね。」

ですよねー。

問診が、結構しんどい内容だった。

精神的なこととか、自分の感情の動きとか、自分の弱みを全部さらけ出さなければいけなくて、いささか上から目線で寄り添う雰囲気ゼロのこの先生に打ち明けなければいけない状況がなんだか情けなくて、心も弱っていたのでうかつにも涙が出てしまった。今思い出しても悔しいぜ。

ひとまず今飲んでる当帰芍薬散はやめて、もっと血と気の巡りを良くする漢方に切り替えましょう。色々なものが止まってしまっているので、とにかく今は循環させないと。

ということで、新たな漢方を2種類処方された。

効果はてきめんで、すぐに身体と心のの調子は良くなった。やっぱり専門家はすごい。

と思ってたら、受診するたびに「何かの実験かな?」と思うくらい漢方の種類を変えられた。

効くって言ってんだろー

 

結局5-6回通っただろうか。

毎回1時間以上待たされ、相性が合わないので診察後は心が重かった。当時はまだ毎晩入眠剤を飲まないと眠れなかったんだけど、その先生はため息をつきながら毎回10日分しかくれなかった。漢方は一か月分なので、全然足りないんですけどー

行くのが嫌で、いつもの内科の先生に服用中の漢方を処方してもらったこともある。

それでも半年くらい経った頃には体調は大分戻っていて、診察のときにまた漢方を変えられて「今はどんどん循環させていきましょう」と初日を同じことを言われたときに何かがぷつーんと切れて、通うのをやめた。

体の辛さが軽減された分、彼女に対する不信感が勝っていた。

そして結局原点である当帰芍薬散に戻ったんだけど、胃の異物感と喉のつかえが時折しんどかったので、薬局で胃薬を買って単発で飲んだりしていたところ、薬剤師さんが話を聞いてくれて、半夏厚朴湯(ハンゲコウボクトウ)を勧めてくれた。

既に別の漢方を飲んでいることを伝えたら、処方してくれている先生に飲み合わせがどうか確認してからのほうがいいと言われたので、内科の先生に聞いてみた。

「確かに半夏厚朴湯はいいですね。飲み合わせは大丈夫だと思いますよ、あれ~被ってる成分あったかな?一緒に見てみます?」

と、漢方の辞典のようなものを開いて一緒に成分を調べてくれた。

この先生の、こういうところが好きだ。偉ぶらないし、何でも教えてくれるし。この先生になら何でも話せる。

後輩とは大違いだということは、先生には伝えていない。

 

というわけで、紆余曲折あったけど結局今は当帰芍薬散と半夏厚朴湯のコンビでなんとかやっております。なんか調子悪いな、と思う日はお昼に飲み忘れたりしているので、効いているんだなぁと思います。

内科の先生に、「漢方やめるタイミングっていつですか?」と聞いたら

「更年期が終わるまでです」と言われたので、まだしばらくお世話になりそうですー。

 

次回はお肌編です。